エンドロール

恋は、楽しくて幸せで、そういうものだと思っていた。 もし、この恋を一つの映画みたいに振り返ったら、悲しくて、辛くて、泣いてしまう場面もたくさんあったけれど、それでも、見終わってから、あたしは笑って客席から立つことができるだろうか。 つらくて…

「わたし」というアカウント

人生もログアウトできたらいいのに。 「私」というアカウントに、自由に、好きなときに、ログイン、ログアウトできたら。 今、アカウント続行か、アカウント削除しか選択肢がないのだ。 あたしは、あたし自身のことをそれほど嫌いではない。でも、どうしよう…

矛盾

特別な存在になりたい。 でも、そう思うのと同時に、誰とも異ならない、普通でありたい、とも思う。 あたしの感情はひどく矛盾している。 飛びぬけた容姿も、技術も、才能も、何も持っていないけれど、どこにでもいる、平々凡々な人間だけど、それは普通であ…

期待のヘドロ

「期待をしない」 これが、人生を楽に生きるコツだ、と何かで見た。 そうかも。期待をするから、その通りにならなかった時に、勝手にガッカリしたり、裏切られたような気分になるのだ。 期待をしなければいい。 わかっていても、これがうまくできない。 どうし…

こころ

すきだ、と思ったその時に、その瞬間の気持ちを新鮮なまま、大切にどこかにしまっておきたい。 ときめきを感じたその胸の高鳴りだったり、きゅっと締め付けられるような感じだったり、でも、その締め付けがどこか心地いいような、落ち着かないような。 そん…

daily

普段生きてる中で、ほんとになんでもないふとした瞬間に「もう君がいないこと」を実感する。 ベッドに寝っ転がってぼうっと天井を眺めていたり、食パンを焼いてカフェオレを飲んでいたり、ギターを弾いていたり、本当にそんな、些細ななんでもない日常の中に、…